2014年2月11日火曜日

アラビアのロレンス

ますます 「寝ても覚めても”映画”だがね」に・・・。

定休日の火曜、
またまた『新・午前十時の映画祭』
に行ってきた。

かねてから劇場で是が非でも観たかった
 「アラビアのロレンス」(1962年)
     アカデミー賞7部門受賞
     デイヴィッド・リーン監督、ピーター・オトゥール主演
     上映時間3時間47分

実在したトマス・エドワード・ロレンスの
アラブ独立運動の伝記『知恵の七柱』をもとにした大長篇スペクタクル
 (スペクタクル歴史映画の最高峰と言われています)

アラブ統一に邁進するロレンスが生き生きと描かれている。
  時は、第一次世界大戦の最中である1916年、
  英軍エジプト基地勤務の情報部少尉のロレンスは、
  オスマントルコからの独立闘争に力を貸す。
  やがて彼がアラビアの救いの神として、快進撃を開始する。

途方もなく壮大な砂漠の美しいこと美しいこと!!
  風で吹き荒れる砂塵  その砂漠をラクダに乗ったロレンスが、蜃気楼のように人が現れる
  「もしかしたら、まぼろし??」と思わせるくらい
  それをカット割りなしでゆっくりとみせる
  自分がまるで砂漠の中に一人ぼっちでいるような感覚に・・・


映画は、アラビアの大砂漠という過酷な状況でロケが行われたという。
50年も前に、これほど壮大なスケールの映画が作られてたんですね。
総制作期間は1年半。

スーパーパナヴィジョン撮影により、 砂漠の砂が砂塵まで感じとれるほどに・・・。
どっぷりと「アラビアのロレンス」の世界観に浸れる。
モーリス・ジャールによる楽曲もすばらしい。

日本で初公開された1963年当時、

映画を見終わり劇場から出てくる人々がみな
   「服を叩いて砂漠の砂を払ってた」
と云う伝説がが生まれたという。


この映画こそ、
この映画祭のコンセプトである”映画の古典を大スクリーンで楽しめる企画”
ぴったりの作品です。

日ごろから「映画は映画館で」がモットーですが、この映画こそ「絶対」ですね!!
映像、音楽・・・あの壮大な世界観は映画館で味わってこそです。

 映画万歳!!と思わず言いたくなりました。

ちなみに、
スピルバーグ監督は、
この「アラビアのロレンス」を観て映画監督になることを決意したとのことです。

また彼は、自身の映画撮影前に必ず観る映画を4本あげています。
 デイヴィッド・リーン「アラビアのロレンス」
 フランク・キャプラの「素晴らしき哉!人生」
 黒澤明の「七人の侍」
 ジョン・フォードの「捜索者」