世界有数のコーヒー生産国として知られる
“インドネシア”
生産量は、世界第3位(1位ブラジル、2位ベトナム、4位コロンビア)
2012/2013年 現在
数本の苗木からはじまったコーヒー栽培
コーヒーはもともとエチオピア~イエメン周辺が原産地とされています。
インドネシアにおけるコーヒーの栽培は、
ブラジルなど中南米諸国のコーヒー産地よりも古く1696年まで遡るとされています。
大航海時代の幕開けとともに、
当時アジア進出を目論むヨーロッパ諸国の中でも、
オランダはいち早くからコーヒーに目をつけたそうです。
当時オランダ領だった東インド諸島のひとつであるジャワ島に、
”アラビカ種”のコーヒー苗木が運び込まれたのが、
インドネシアでのコーヒー栽培の始まりと言われています。
地震、洪水などでいったんは枯れてしまったものの、
数年後、再び苗木が持ち込まれたものがジャワ島全域で広がり、
インドネシアコーヒーの先駆けとなったということです。
さび病の発生
今から100年くらい前の1908年、
コーヒーの天敵である”サビ病”が大発生して、
インドネシアのコーヒーの木は壊滅的な被害を受けたそうです。
現在インドネシアで栽培されているコーヒーのほとんどは、
この時にさび病対策として登場した病害に強い品種”ロブスタ種”です。
マンデリン
多くのコーヒーが壊滅的な被害を受けましたが、
そのさび病に負けず、わずかながら生き残ったアラビカ種がありました。
そのアラビカ種の中で、スマトラ島で原住民であるマンデリン族が中心となって
栽培したものが、今でいうところの “マンデリンコーヒー”です。
マンデリンの生産量は、
インドネシア全体のコーヒー生産量の5%程度。
希少価値の高いコーヒーと言われる所以ですね。
たった数本の苗木から始まったインドネシアのコーヒー栽培!!
それが、今日では、
インドネシアは
世界第3位の生産量を誇るコーヒー大国となっています。
次回は、
マンデリン独特のフレーバーの所以
について触れたいと思います。