2009年9月28日月曜日

インスタントがおいしい・・・エッ!?

(先日書いた「悲しい現実・・・コーヒーは置き去り」の続き)

ところが!である。
そんなボクでも・・・
インスタントコーヒーをよく飲んだ時期があった。

この世に生を受けて、20年くらいが過ぎた・・・
大学の研究室に缶詰状態だった・・・頃だ。
本当に不味いながら、よく飲んだものだと思う。
もちろん、砂糖、ミルクを入れたフルコースコーヒーだ。
酸欠状態の脳への糖分補給だったに違いない。
当時でさえも、決して美味しいとは思っていなかったハズなのだが。

本題に入ろう。

そんなボクでも・・・
雰囲気に騙されて(?)、インスタントコーヒーを
美味しいと感じたことが、過去数えるほどだがあった。
もちろん、コーヒー屋になる前の話だ。
 1つは・・・(山に登った時の)山の頂上
 2つは・・・アフリカのサバンナ

山で飲むコーヒーはいつでもどこでもうまい。
特にその頂でのそれは格別だ。
空気は綺麗、
景色も最高、
心地よい疲労感、
登頂という達成感からハイテンションに。


富士登山を一度だけしたことがある。
ボクにとって、決して楽しい山行ではなかったが、
ハマル人はハマル。
御来光は、やはり、素晴らしいから。

富士山頂で御来光を待つ間、寒さに震えながら
 ( ← 夏だが、山頂の早朝は寒い)
一緒に行った仲間と飲んだコーヒーはうまかった。

山行ではインスタントにせざるを得ない理由がある。
山に登る時は、余分な物は一切持たない。
重さを抑えるのと、余分なごみを増やさないためだ。
 (ごみは自宅まで持ち帰るためだ)
コッヘルやカップをふき取るための
トイペも芯を抜いて持っていく。
そのため、コーヒーはおのずとインスタントになる。
百歩譲ってプレスだが、それでもかさばる。
ドリップなど論外だ。


もうひとつは、タンザニア(*)セレンゲティ国立公園でのこと。
夕暮れ時、サバンナの地平線上に
”つがいのキリン”が浮かんで見えた。
彼らは、走っているかのようだったが、
周りの空間には何もなく、また余りに広いため、
そのいでたちはとても優雅で・・・とても穏やかで・・・
時間が止まっているかのようなひと時。

サファリカーの中からの眺めだったが、
保温ポットに入れたコーヒーを飲みながら、
こんな美しい空間で、彼らと共にいられる幸せを
かみしめたひと時であった。


つまり、
「自然豊かなところで飲むコーヒーは格別」
ということかな。
それがインスタントであっても・・・。

おそらく、これは、人の五感が刺激されているからに違いない。
花見の酒がうまいのも同じ理由かな?

  五感と味覚については、ボク自身非常に興味がある。
  また改めて触れたいと思う。
  五感…視覚 聴覚 嗅覚 触覚 そして 味覚


(*)タンザニア
 日本ではキリマンと言う名前で親しまれているコーヒー産出国。
 アフリカ大陸最高峰キリマンジャロの裾野で収穫される。
 味の特徴を大まかにいうと、
   すっきりした酸味があり爽やか
   濃厚でしっかりしたなボディ感と甘い香り
   ミルクとの相性バッチリ!!
   アイスにしても Good!!
 
 ここで、ちょっとだけ宣伝
当店には、このタンザニアの優秀な農園のコーヒー豆がある。
    詳しくはこちら → タンザニア・モンデュール農園
  

2009年9月24日木曜日

悲しい現実・・・コーヒーは置き去り

先日、知り合いと久しぶりにフレンチに行った。
雰囲気ばっちり、料理もそこそこ美味しかったのだが、
予想通り、締めくくりのコーヒーが・・・。

食後にあうよう、一応深煎りのコーヒーだったのだが、
その味が酷かった。
  ただ苦いだけ・・・
  ボディ感がまったくない・・・
最悪の深煎りコーヒーだ。

雰囲気のよい所でこのコーヒーの味だ。
家で飲んだ時のことを想像したら・・・
(家で飲むコーヒーを提供することを仕事とするボクは、
 身が引き締まる思いだ)

そのコーヒーと共に出されたデザートは4種類。
 ↑ デザートともに出されたのがコーヒーと言うべきか?
     ゆず風味のムース
     マンゴーアイス(シャーベット)
     チョコタルト
     モンブラン
全体的に甘めだったので、
なおさら、コーヒーにはボデイ感が必要なのに・・・。

しっかりと考えられたフルコースは、いわば、料理人の作品だ。
フルコースを、シェフのひとつの作品と考えれば、
最後まで手を抜いてはいけないと思う。
デザートに腕を振るったとすれば、
それにあうコーヒーを出さねばならないと思う。

コーヒーのプロであるボクにとっては、
コーヒーづくり、特に、ブレンドは自分の作品だと思っている。
なので、ブレンドをおいしいといって気に入ってくれるお客さんは、
抱きしめたくなるくらい嬉しいもんなんだ。
 (→ ブレンドについては、機会を改めてお話ししたい)

不幸にもホテルやフレンチ、イタリアンなどのレストランで
美味しいコーヒーに出合った試しがない。

今回も、そういった意味では、まぁ予想通りだけど・・・
これが、コーヒーの悲しい現実だ。

このように街中いたるところで出会う
  ”しいたげられたコーヒーたち
については、
映画「おいしいコーヒーの真実」のとこでも書いた。

コーヒーを愛するボクにとって、
まじめに取り組んでつくられていないコーヒーに
遭遇することほど悲しいことはない。

元々、フレンチやイタリアンなどのレストランに
コーヒーの味を求めてはいないが、
今回、少々辛口な表現になってしまったのは、
あくまでコーヒーを愛する立場から故のものだ。

この先明るい兆しが見えるわけでもないが、
ボクが唯一出来ることは、
まじめにコーヒーに取り組むことのみだ。
そうすれば、コーヒーの本当の美味しさを
知る人が増えていくハズなので・・・
  ・
  ・
  ・

2009年9月22日火曜日

連休中も通常とおり営業!!

ボクは商売っ気がないと、常連さんからよく言われる。
本人は決してそんなことはないと、
思いこんでいるから始末に終えない。
多くの方に言われるので、最近反省し始めている。

考えてみれば、お店のホームページもないし、
ネット上でもろくに宣伝らしきことはしていないし・・・

このままではいけないと、
超アナログ人間が始めたのがこのブログ。

がしかし、このブログでも、そう言えば、
店のことをあまり?ほとんど?書いてないのに、
先程いらしたお客さんに、
「(店があいてていて)よかった!!」
と言われて気がついた。

ここで一念発起(←大袈裟)してのお知らせです。

この連休、通常通り営業しています。
 ↑ 今頃遅いって! ← 常連さんのこえ!

2009年9月21日月曜日

どうやら子供が・・・

もう開店して4年になる。
いろいろなお客さんがいて楽しい。
(あまり大きな声では言えないが、
 たま~~に不愉快な思いをすることもあるけど…。)

うちの店は、どちらかと言うと
女性のお客さんの方が多い。
しかも、小さなお子さん連れの奥様が。
これは開店当初からあまりかわらない。

先日、映画「おいしいコーヒーの真実」のビデオ
をわざわざダビングして持ってきてくれた奥様も子供連れだ。
いつもかわいい女のお子さん(現在2歳)を連れてらして、
しばらく、くつろいでいかれる。
ボクも、ほんのひと時、憩いの時間だ。
どうやらボクは、子供がすきらしい。
お子さんと触れ合うのは苦にならない。

本当のところ、もう少し小さなお子さんが遊べる?
くつろげる?戯れる?空間が欲しいのだが、
何せここはコーヒー豆屋。

小さな店で、皆さんに窮屈で、
居心地悪い思いをさせる時もあるかも知れないし、
さらに、ボクは少々暑苦しい顔をしている。
サラリーマン時代は、口ひげとあごひげ両方を
生やしていたので、昔はベトナムの兵士みたい
と言われ・・・。

しかし、ボク自体、
そんなに暑苦しくはないと思っているのだが・・・
どうなんだろうか?

2009年9月17日木曜日

うま珈 UMAKA で無料レンタル

そうそう、大事なこと、言うの忘れてた。
(昨日のブログのつづき)

★映画「おいしいコーヒーの真実」
  デジタルWOWOWでの放映予定
      9/18(金)午前11:00
      10/1(木)午後 0:40

  映画『おいしいコーヒーの真実』公式サイト
    

ビデオ貸したるがね!
昨日のブログの冒頭で申し上げた、
お客様から頂いたこの映画のダビングテープ(VHS)、
興味のある方、無料で貸しちゃいます。
 ・テープ VHS(1回録画した映画のダビング)
 ・対象  ご来店のお客様のみ。
 ・先着  1万名様
 ・合言葉 ”例のヤツお願い!”

お気軽にどうぞ!!

2009年9月16日水曜日

映画「おいしいコーヒーの真実」

昨日、子供連れの奥様がご来店になり、
「おいしいコーヒーの真実」というドキュメンタリー映画
をビデオにわざわざダビングして持ってきて下さった。
WOWOWで放映されたとのこと。

今週の金曜と来月初めに再放映されるようなので、
そのご案内もかねて。

ここ名古屋では、昨年8月に今池にある
名古屋シネマテークで上映された。

当店にお越しの皆様には、公開当時、
店先でご案内したので、ご存知の方も多いハズ。
当店が毎月発行している「うま珈通信41号」にも
書いたけど、改めて考えてみた。


これを見るとコーヒーに対する見方が変わるかも
 コーヒーはとても手がかかる農作物で・・・
 まちにあふれているコーヒーの数々・・・
   缶コーヒー、インスタント、ファーストフードの・・・
 が実はこんなに安いのはありえないこと・・・
など


この映画は、
普段気軽に飲んでいる1杯の裏側に隠されている
“コーヒーのもうひとつの顔”を伝えてくれている。

コーヒー発祥の地エチオピアで
貧困にあえぎながらコーヒーを作る人々と、
そんな彼ら生産者に正当な報酬が還元されることなく、
コーヒーの価格は、
大企業に大きな利益をもたらすために決定されていく。

スクリーンでは「生産国」と「消費国」の風景が
淡々と切り替わるが、その落差があまりにも激しい。



<この映画を観て感じたこと>
「コーヒーを提供する側」と「コーヒーを消費する側」の
両方の立場から考えてみた。


★コーヒーを提供する立場から考えると…
ボクたちは、コーヒーを日常生活に欠かせないものとして飲んでいる。

コーヒーは
 世界で最も多くの国で飲用されている嗜好飲料
 全世界で一日に消費される量は約20億杯
と言われている。

それがどのような人々の手で作られ、
どのような道をたどって
自宅やカフェのテーブルに届いているのか、
あまりにも知られていない。
まずは知ることが最初の一歩だ!

微力ながら、当店もその道先案内人の一人として
お役に立てればと思っている。


金融危機ですっかり忘れ去られたかのような
食品偽装の問題然りだが、
単純には言えないけど、

価格優先の価値観から少し距離を置くべき 
 と考えている。

⇒よいもの・・・コーヒーの生豆・・・を適正なルートと
   価格で仕入れ、それにみあった価格で販売する。

“よいものを提供し、それにみあったお金を頂く”
 と言うスタンスだ。




★コーヒーを消費する立場から考えると…

コーヒーを取り巻く現実はと言うと、
品質に対する意識がマーケットの中で育っていない
ので、価格優先になっている。

その多くの原因は、コーヒーを提供する側に
問題があると思う。
ファミレス、ファーストフード、巷の喫茶店、レストラン、
ホテル・・・のコーヒーは全てそうだ。

ボクは、まちの至るところで、
いつも”虐げられたコーヒーたち”に出会う。
 なら飲むな!と言われそうだが、
 分かっちゃいるが飲まずにはいられないから厄介だ。

コーヒーを愛するボクにとって、
まじめに取り組んでつくられていないコーヒー(*)
遭遇することほど悲しいことはない。

コーヒー色をした”変わり果てた液体”をすすりながら、
 「農家の人達が丹念に育て、
   遠路はるばるやってきたのに、
    こんな姿に成り果ててしまって」

生産農家の方々の血と汗と涙は報われないまま・・・。


(*)コーヒーに真摯に向き合う=まじめに取り組む
 コーヒーの木からとれる種がコーヒー(生)豆。
 その自然の恵みに襟を正し、ちゃんと向き合う。
 生豆を
    、  ”普通に”焙煎し、
   飲む時に”普通に”粉砕し、
   飲む時に”普通に”抽出する。
 たったこれだけだ。
 それが多くの場合、なされていないのが現実だ。



⇒「とにかく安いコーヒーが飲めれば何でもいい」という
 価値観から少し離れてみる。

⇒コーヒーの生産に携わる農家の人々の生活を想像し、それが少しでも向上するのを願いつつ、
 まともな(適正な)対価を支払うという価値観にシフトしてみる・・・

切にそう思う。



いづれにしても、当店が出来ることは、
 コーヒーに真摯に向き合い、まじめに取り組むこと
 美味しいコーヒーを皆さんに提供し、満足して頂くこと
これに尽きる!!


そして、皆さんにお願いしたいのは、
  おいしいコーヒーを飲む
  不味いコーヒーは飲まない
  異常に安いコーヒーは飲まない
ことです。
そうすることは、良質なコーヒー豆を生産する農家の方々を経済的にサポートすることにつながると思うから。



『おいしいコーヒーの真実』・・・
アメリカ発の金融危機で、
資本主義のあり方が問われている昨今、
コーヒーという別の切り口から、
現在の資本主義のありかたを考える機会として、
コーヒーを愛する方にも、そうでない方にも、
ぜひご覧いただきたい。そんなドキュメンタリーだ。

2009年9月15日火曜日

どうみてもイチローはもっと丈夫だ!

祝!イチロー 9年連続200本安打達成!!

コーヒーのこと書こうと思ったけど・・・
やっぱ今日は、イチだな!

イチローがやっちゃいました。
大リーグ新記録、9年連続200本安打達成です。

これまでの記録がウィリー・キーラーの1901年なので
108年ぶりの達成
近代野球とされる1901年以降での新記録は、
まさに金字塔でほぼ不滅の記録といえる。
それまでは、ファウルがストライクにカウントされなかった
打者有利な時代だ。

近代野球に限ると、イチローに次ぐのは
1983~89年に記録したウェイド・ボッグスの7年連続。

このボッグス、1992年の日米野球で来日している。
東京ドームで見た試合前の打撃練習がすごかった。
同じところにまるで投げているように打ち返す。
何度もだ。三塁、ショート、セカンド・・・

野球をやったことがある人間ならわかる、
これがどれほど難しいことか。
何せ、スポーツにおいて7割も失敗しても褒められるのは。
野球の打撃ぐらいだ。
それほど難しいと言うことだ。

<イチローのメジャー記録>
 2001年 新人シーズン最多安打(242本)*
 2004年 シーズン最多安打(262本)
 2009年、9年連続200本安打

* イチローに破られるまでは、
映画フィールドオブドリームで最初にあちらの世界から
夢の畑に現れたシューレスジョーが1911年に記録した。

140年という大リーグの長い歴史の中で、
シーズン200本安打を史上最多の10度も記録しているのが
ピート・ローズ
(レッズ)。
そのローズには、メジャー歴代最多4256安打の記録がある。
その両方を破るのはイチロー以外にはいないと言われている。


イチローの現時点での通産安打数は3283本だ。
日本時代1278安打+大リーグ2005本
あと1000本足らず。

イチローの野球に対する真摯な姿勢と
日々の鍛錬なしにはこの偉業は成し得ない。
ボクも、美味しいコーヒーづくりをする上で、
見習うべきことは多い。


何だか無性にバッティングセンターに行きたくなった!

2009年9月13日日曜日

こう見えても身体が丈夫だ!

コーヒーが好きなボクにとって、
当然、コーヒーはなくてはならないものだ。
1年365日欠かすことは一度もない。一度たりともだ。
少ないときでも1日3~4杯、多い時だと10杯以上は飲む。
ボクは、コーヒー業界に貢献しているうちの一人のハズだ。

コーヒーは、ふつう、健康な時の方が美味しく飲める。
幸い、ボクはめったに病気をしない。
”こういう奴に限って、ぽっくり逝くんだ”と友人から
本気でいわれるが、今のところどうやら生き延びている。

中学~高校の6年間は一度も欠席したことがないし、
13年弱勤めた会社も病欠がないのは、
ボクの人生の中で、数少ない自慢のひとつだ。
 でもいかんせん、休もうにも仮病が通じない・・・。

あっそうそう、開店して4年余りが経つ。
病気で臨時休業したことがないのは、
カラダが資本の個人で営む店に求められる
大きな要素であることには違いない。

2009年9月9日水曜日

世の女性は・・・?泣く・・・?

フィールド・オブ・ドリームス の続き・・・。

「これは、男を泣かせる映画だ」と書いてしまったが、
当時一緒に観に行った連れの女性は泣いてました。
が、しかしだ、若い世代の人々や、
世の奥様方はどう思うだろう、この映画を観て。


誰にだって、
「亡き人に対するやるせなさ」や
「(亡き人が)生きている間にあ~~しておけば良かった」
という想いはあるんじゃ・・・

「夢はあった筈なのに何もしなかった」
  でも、
「今からでも遅くない」
「生きている間に悔いがないように」と・・・。

そこで、
"If you build it, he will come"
"Go the distance."(最後までやり遂げろ)

物語の最後、レイがシューレス・ジョーに語りかける。
 「あれは、君の声だったのか」
 「違うよレイ。君の声さ」

きっと誰にでもその声は聞こえている?
   でも、
 聞こうとしない?
   或いは、
 聴こえないふり?
なのかもしれない。

映画の原作者W.P.キンセラの著書の中に、
こんな一説がある。
 “馬鹿げたことを企てられない人間は、
   決して不可能なことは成し遂げられない”
と。

 夢がない人には夢を持つ素晴らしさを、
 夢を持っている人には、とんと背中を押してくれる・・・
 若い頃見た方は、お歳を召されてからもう一度・・・

そんな映画です。

映画の最後   for our parents
              ・
              ・
              ・

2009年9月8日火曜日

男を泣かせる映画

フィールド・オブ・ドリームス だ。

If you build it, he will come・・・
それを作れば彼はやってくる・・・
ある日、主人公のレイは、この謎の声を耳にする。
全ては、過去にやり残してきた人達の”夢”の実現のため・・・ 

この台詞・・・
もう20年くらい前だろうか、映画を観おわった後、
ず~と頭の中でこだましてた。
こんな感覚、コッポラの「地獄の黙示録」の”ヘリの爆音”と
ドアーズの曲を聞いた時くらいか。


この映画、いくつかの名シーンがある。
極めつけは、やはり、ラストだ。

若き日の父とレイが、
無言でただキャッチボールをするだけ。
ただそれだけなのに、なぜこんなにウルウルくるのか?
言葉にはできない男同士の心の交流・・・
父と子の和解・・・夢がかなったからだろうか。

父親が子供に教えるキャッチボールの意味。
アメリカの親子にとって最高のスキンシップ、
それがキャッチボール。
父と子が1つのボールを受けては投げ、投げては受ける。
父が子に何かを伝えてゆく。
これがベースボール。

2009年9月7日月曜日

フィールド・オブ・ドリームス

先日、居心地よいとこの投稿をしているときに、
ふと想い出した映画。

ここは、みなの夢をかなえてくれる”夢の畑”。
ボクが愛してやまないベースボールと
そのフィールドはモチーフ。
  いつの間にか忘れていたあの夢・・・
  うちなる心の叫び・・・
  夫婦・・・
  父と子、……
色々なことを考えさせられる大人のためのファンタジー。
若き日のケビンコスナー主演。
これは、男を泣かせる映画だ。

2009年9月4日金曜日

居心地よいとこ その2 

まちの喫茶店・・・
ボクには、もうひとつ居心地のいい空間がかつてあった。
それは、近所の喫茶店 だ。

小さい頃、よく親父に連れられていった。
親父は、もっぱらコーヒーで、
小学生だったボクは、 いつも決まって、
ミルクセーキ かナポリタン だった。

ナポリタンなんかは、
熱々の鉄板の上に、卵が敷き詰められ、
その上に真っ赤なスパゲティとウィンナー・・・
テーブルの上に置かれた時は、ジュージュー・・・。

味や盛り付け、色合い、グラスのデザインなど、
当時小学生だったボクにとってはどれも刺激的。

もう、ん十年も前のことなのに、今でも妙に覚えている。
これってすごい!
     ←ボクではなく、喫茶店のほうが・・・


ボクは、今、愛知県豊明市にある前後駅の近くで
家庭で飲むコーヒー豆をつくる仕事・・・豆を焙煎して
販売する・・・をやっている。

市内や刈谷、大府、知立など周りの町からだけでなく、
半田や知多など遠くから、わざわざ豆を買いにやってきてくれる
非常にありがたいお客さんにも恵まれている。
そんなお客さんの記憶の中に、いつまでも 残るような、
そんな存在でありたいと切におもう。


ここ豊明にはボクお気に入りの喫茶店は、
今のところないのが残念だが、
書いているうちに 無性にそのお店に行ってみたくなった。
少し離れたまちにあった喫茶店だが、今でもやってるかなぁ?
探していってみるかなぁ・・・!!

2009年9月3日木曜日

居心地よいとこ  

ボールパーク・・・
そう、ボクにとって、最も居心地がよい空間のひとつ。 直訳すれば、
   ボール遊び広場?

アメリカ・メジャーリーグの野球場の総称だ。
昔の中日球場も好きだったが、 野球場そのもので、
ボールパークの雰囲気ではないのだ。
最近のドーム球場にいたっては話にならない。
ひどい雰囲気だ。
東京ドーム然り、ナゴヤドーム然り・・・。

ボール遊び広場・・・
なぜ落ち着くんだろう?
野球が好きだから??

小さい頃、近所の小さな公園やちょっとした空き地を見つけては、
三角ベースに明け暮れた。
日が暮れるまで。
その頃の郷愁からか?

アメリカのボールパークにいると、
まるで自分が選手たちと一緒に ボールと戯れている
(=PLAY)ような気分になるんだ。

だから、やっぱり、ボールパークは最高だ!!

2009年9月2日水曜日

木曽川 川下り その2

この休日に木曽川で川下りした時、
カヌーを楽しそうにやっている人たちを見て、
ふと想い出した20年以上前の話だ。

関東随一の清流と言われる那珂川をカヌーで川下りをした。
入社したてのうぶなボクを、
右も左も分からない東京という都会のジャングルから
厳しい自然の中に放り出した(解き放った?)のは、
会社の先輩とその奥様。

先輩の愛車ジープにカヌーを積んで下流の下船ポイントに駐車。
そこでタクシーを拾って上流まで行き、
カナディアンタイプのカヌーを1時間くらいかけて組み立てて、
さぁ~出陣?進水?

初めてのカヌーでの川下りだったので、 かなりドキドキ・・・。
川から眺める辺りの景色は先日の木曽川とは風情は違ったが、
やはり魚の気分だった(に違いない)。
途中何度か、座礁→川におりてカヌーを手押し を繰り返しながら、
ようやく車を停めてある下船ポイントに到着。
河川敷で、”キムチ鍋パーティー”で盛り上がり、
そのまま川原で寝てしまった・・・・
と言うのは冗談で、奥様が運転する車の中で、
図々しくも先輩と2人Zzzzzzz・・・・

都合の悪い事は忘れ、よいことしか覚えていないと言う
お気楽な性格も相まって、
20年以上も前の話だが、今でもその時の事はよく覚えている。

人の記憶って不思議だ。
昨日観た映画の内容を覚えていなくても、
30年も昔に観た映画の中の1シーンを覚えていたりする。


魚になった気分・・・。
当たり前のことだが、ボクは魚ではない。
なので、本当のところ魚の気分はわからないのだが、
川下りをしていると、自然の雄大さを肌で感じる。

木曽川も、その河川美、多くの奇岩、
轟々とした早瀬と鏡のような深淵の流れに木々の緑。
それに対比するかのような構造物の数々・・・送電線の鉄塔、 ビル、トンネルや擁壁。
人間様がつくったものは、雄大な自然の前では ”ちゃち”に見える。
  (つくった人たち、ごめんなさい。)

Mother Nature
人は自然の中に生かされている。
そんな懐の深い自然に触れるといつもとっても穏やかな気分になれる。
同時に、人間の小ささ・・・人のはかなさ さえも感じる。


夏草や兵どもが夢の跡
らしくないが、 ふと、芭蕉の句を想い出した。




2009年9月1日火曜日

木曽川 川下り

この休日、久しぶりに・・・40年ぶり?・・・
歳がばれる?・・・誰も興味ないっ・・・
木曽川のライン下りに行ってきた。

大学時代、川のすぐ近くの国道21号を車でよく通り、
川を上から眺めては楽しんだ記憶がある。
川の中から見る辺りの景色もまた格別だ。
なんだか魚になった気分だ。

途中釣りをやっている人、カヌーをやっている人がいた。
ボクは釣りには興味がないのだが、
カヌーを楽しそうにやっている人達を見て、
ついつい”昔”を想い出していた。
そうそう、もう20年以上も前の話だ。