2010年10月12日火曜日

テースティング その2

前回の続き・・・
コンゴのコーヒー
ドリッププレスで抽出して、
それぞれの味わいにどのような特徴があるか比べてみた。

  ・使用した豆・・・コンゴ・ピーベリー
  ・ドリップ抽出・・・メリタ・ドリッパー 32g220ml
  ・プレス抽出・・・ボダム・プレス 20g250ml

 ①メリタドリップ
    飲んだ瞬間、深煎りの苦味・コクは感じるものの、
    切れ上がりがよく、スッキリとした後味

 ②プレス
    深煎りの苦味があるものの、
    その苦味を柔らかなボディが包んでいるような印象
    その余韻が鼻腔の辺りで続く

 大まかにいうと、
   ①ドリップらしいサッパリ感
   ②プレスらしいふくよか感
 と印象が分かれるが、どちらも、おいしく頂けた

 もう少し細かく言うと、
  苦味とコクおよび濃厚感はプレスの方がある。
  酸味はメリタの方がある。
  深煎りが好きな方は、プレスに軍配があがるが、
  ユニークな深煎りと言う意味ではメリタj。
   
テースティングしたコンゴ・・・
プレス抽出で良い味が出ていたので、
   素材が上質である
   適切に焙煎されている
ことは間違いないことが分かった。
  ← 勉強させて頂いたボクが言うことではないけど・・・


結論
 ★本当に良いコーヒー(*)は、どのように抽出してもうまい。
   抽出の仕方、お湯の温度、粉の挽き方などに自由度が高いということ
   簡単に言うと、本当に良いコーヒーは抽出方法を選ばない(限定しない) 
   ということ。

 ★抽出の仕方によって、おいしさが変わること
  「ドリップしかダメ」とか、「プレスが最高!」というのは、
  コーヒーを広く楽しむ上では、喜ばしいことではない。
   

ここで、注意しなければならないことは、
  あくまでも良いコーヒー(*)が前提であること
  それぞれの抽出方法には、それぞれ、それ相応のポイントがある
という点だ。

(*)良いコーヒー とは?
   ①素材が良質であること・・・生豆のグレードガ良い
   ②焙煎が適切に行われている
   ③鮮度がよい

この3点が程よいバランスでそろっていることが大事。
逆に言えば、
  「鮮度がよければOK」というわけではないし
  「焙煎が上手であれば全てよし」かといえばそうではない
  「生豆のグレードが最高」であってもおいしいとは限らない


結局のところ、何が言いたいかというと・・・
  お店でもこのブログでもうるさいほど言っていますが、

  コーヒーは抽出の違いによって味が変わる
      ↓
  抽出の仕方を限定すると、嗜好品を楽しむ幅が狭まる
    ドリップ命、プレス至上主義・・・いづれもすすめられることではありません
      ↓
、 色々な抽出方法でコーヒーをより幅広く楽しむのがよい

以上を、より強く思った次第である。