2012年11月22日木曜日

ウォッシュト精製 その1


11月2日に、
コーヒー豆の精製方法のうちの「ナチュラル精製」について書きました。

今回は、
もう一つの方法、「水洗式あるいは、ウォッシュト」と呼ばれる方法についてです。


言い方は・・・
  水洗式
  湿式法 wet method
  ウォッシュト washed


簡単に言うと、
コーヒーの果実の果肉部分を水槽内で腐らせて取り除く方式です。

現代的な方法で、水の豊富な土地で採用されます。
今ではブラジルを除く殆どのアラビカ種のコーヒー生産国で
この水洗式のコーヒーが生産されています。

アジア、アフリカ、中米などのコーヒー生産国では年中雨が降り、
(前回説明したナチュラル精製のような)果実のままでの乾燥が困難なため、
この方式を採用しています。

ウォッシュト精製によるコーヒーは、
雑味がなくクリアな味わいになり、
硬質の豆が多くなる傾向があるようです。

この方式は設備が必要となりコストは高くなりますが、
ハンドピックで取り除きにくい未成熟果(死豆)をほとんど混入しません。


赤道直下のコーヒー生産国では、
一年中気候の変化が少ない上、
大まかな収穫時期があるものの、通常一本の樹の枝で、
開花を迎えるものがあれば、果実が熟していたりしていて、
毎日少しずつ収穫があります。
ブラジルと違い一日の収量が少ないため、丁寧な精選が可能になります。


ウォッシュト精製の具体的な手順はこの次です!