11月2日に、
コーヒー豆の精製方法のうちの「ナチュラル精製」について書きました。
今回は、
もう一つの方法、「水洗式あるいは、ウォッシュト」と呼ばれる方法についてです。
言い方は・・・
水洗式
湿式法 wet method
ウォッシュト washed
簡単に言うと、
コーヒーの果実の果肉部分を水槽内で腐らせて取り除く方式です。
現代的な方法で、水の豊富な土地で採用されます。
今ではブラジルを除く殆どのアラビカ種のコーヒー生産国で
この水洗式のコーヒーが生産されています。
アジア、アフリカ、中米などのコーヒー生産国では年中雨が降り、
(前回説明したナチュラル精製のような)果実のままでの乾燥が困難なため、
この方式を採用しています。
ウォッシュト精製によるコーヒーは、
雑味がなくクリアな味わいになり、
硬質の豆が多くなる傾向があるようです。
この方式は設備が必要となりコストは高くなりますが、
ハンドピックで取り除きにくい未成熟果(死豆)をほとんど混入しません。
赤道直下のコーヒー生産国では、
一年中気候の変化が少ない上、
大まかな収穫時期があるものの、通常一本の樹の枝で、
開花を迎えるものがあれば、果実が熟していたりしていて、
毎日少しずつ収穫があります。
ブラジルと違い一日の収量が少ないため、丁寧な精選が可能になります。
ウォッシュト精製の具体的な手順はこの次です!