精製方法のうちの一つナチュラル精製についてです。
言い方は・・・
非水洗式
dry method 天日乾燥式
unwashed(アンウォシュト)
naturalナチュラル
簡単に言うと、コーヒーの果実をそのまま天日乾燥させて果肉を脱穀する方法です。
ナチュラルはフレーバーが独特のものとなり、軟質の豆が多いといえます。
コストを低く抑えることができますが、
天候の影響を受け、欠点豆、粒の不揃いなどが多い方法と言えます。
古くからある方法で、現在でも大量の水を使用できない地域や
小規模農園では主流の方法となっています。
この方法を採用している最大の国はブラジルで、
ほかにイエメン、エチオピア、インドネシアなどがあります。
また、ロブスタ種(*)の精製もこの方法で行われるのが普通です。
(*)品種の名前・・・後日説明します
ブラジルの場合、
気候条件が果実のままでの乾燥を可能にしています。
雨期と乾期がはっきり分かれていて、
雨季の開花(2~3回)と乾季の収穫時期が一定していいるため、
ほぼ完熟した段階ですべて摘み取ることが可能となっています。
言い方を変えると、
農場の規模が大きく一日の収量が多いため、
大量の水を要する水洗式のような丁寧な処理が出来ないともいえます。
そのため、果肉の付いたままの状態で乾燥させるということです。
インドネシアのマンデリンや、イエメンやエチオピアのモカも
この方法によることが多いようです。
ブラジルとは違って、これら生産国は、栽培規模の小さい農家が多く、
精選処理施設を持たないため、この方法をとっているようです。
具体的なナチュラル精製の手順はこの次に!