2014年4月21日月曜日

マンデリンの不思議 その3 スマトラ式

スマトラ式精製って?


マンデリンの精製過程はとても変わっています。
具体的の流れはというと…


 
 収穫したコーヒーチェリーをすぐ果肉除去し、
 ヌメリを取るための水洗い・乾燥を手短に済ませ*
 生乾きのまま脱穀して生豆にしてしまいます。
 その生豆をバイヤーなど業者がさらに乾燥させて仕上げます。

   *取り出されたパーチメント表面のネメリをきれいに取るため水槽で1~2分水洗い。
     水洗いしたパーチメントを1日ほどかけて天日乾燥させる。
 



なぜこのようなやり方になったかというと…

  スコールが頻繁にあり、長い乾燥期間を必要とする「ナチュラル精製」は不可能。
  
  

  インドネシアの多くは小規模零細農家で、
     多くの設備を必要とする「ウォッシュト精製」も無理。

  天日乾燥に十分な時間をかけることが難しいため、
  生乾きの状態の生豆をつくることになったようです。


 生乾き状態の生豆の水分率は、おおよそ50%くらい。
 放っておくと腐ってしまいます。

 交通事情の悪いスマトラ島では、
 農家から買い取った生豆がバイヤーなど業者の乾燥工場*に
 持ち込まれるまでに腐ってしまったり、
 醗酵してしまったりすることが少なくないそうです。
    *ここでさらに水分率13~14%程度に乾燥させてから輸出される

上質なマンデリンがとても少ないのは、このような理由からなんです。

このようにして、スマトラ式という独自の精製方法が生まれたのは、
島の自然環境、生産者、バイヤ-などのさまざまな状況によるものと思われます。

この独自の精製方法が
マンデリン独特なフレーバーを作り出す大きな一因となっているようです。


個性派コーヒーの代表格!!
 マンデリン独特のどっしりとしたボディ、フレーバーは、
   ”中深煎り~深煎り” にするとその個性が顕著のようです。

スマトラ式(インドネシア・スマトラ島)
生豆のグリーンが濃い
(水分が多い)

脱穀の際、
臼式のものを使うため、
豆がプレスされて
つぶれて平たい形をしている