お店でマイカップとして愛用しているカップの風合いが
だいぶ変わってきました。
市内在住の陶芸家 Nウエストさん から、
今年1月に頂いた萩焼(風)のカップです。
本年1月22日の記事 →手作りのカップを頂きました
↓ 1月にいただいた時点のカップ
↓ 右側のカップ(現時点)・・・風合いが随分変わりました
貫入(*)がコーヒー色になってきて目立ってきました。
まさしく、”萩の七変化” ”萩の七化け”ですね。
(*)貫入とは
釉と素地の収縮率の差により、焼成後の冷却時に生じた釉のヒビのこと。
キズではないそうです。
通常、陶器は素地の上に釉薬を施釉してから1200~1300度という高温で焼かれるそうです。
その際、釉薬は溶けてガラスのような層となって陶器の上を覆います。
その後、次第に冷えていく時、収縮度が陶器本体の素地と釉薬とで違うので、
釉薬がひびのような状態になって固まるそうです。
これが貫入です。
昔の茶人は、この貫入が入った抹茶茶碗をことのほか好んだといわれています。
時間とともに使い込まれていく わが抹茶茶碗・・・その変化を愛でるとでもいいましょうか。
慌ただしい現在人では持ち合わすことがなかなかできない
心の余裕とでもいいましょうか、
そんなものが当時の人たちにあったのでしょう。
コーヒーを頂くとき、
こんな素晴らしいカップで、
ふ~~とそんな気持ちで頂ければ、最高じゃないでしょうか。