2010年4月29日木曜日

ブレンドづくり その2

ブレンドづくりは、いい意味で、 ”遊び” なので、
個性豊かなブレンドが豊富にあると、
なんか楽しくなる。

ブレッドの位置づけは、お店によって違うが、
大きく3つあると思う。

①ストレートの豆では表現できないところに、
  別の要素を加え、味に幅や奥行きを持たせ、
  より豊かな味をつくりだす。
  個性が強いストレートコーヒーをマイルドにするのも1つ。

②単価の高いストレート豆と単価の安い豆を混ぜ、
  売値を調整する。   例) ブルーマウンテン・ブレンド

③ストレートでは美味しくない豆を、
  混ぜ合わせる事によって飲みやすくする。


①が本来のブレンドのあり方。


ホリーコールのところ でも書いたけど、
「ブレンドづくり」は味の創造。
単なる混ぜモノ=ミックスではない。

主役(ベースとなるコーヒー)があり、脇役がある。
主役があってのブレンドだが、脇役あっての主役。

音楽にたとえると、
主役と脇役を、オーケストラよろしくうまく調和させ、
一つの味(音)に仕上げる。
複数のストレートコーヒーのハーモニー。

ストレートコーヒーの集合体を
”うま珈”色 に アレンジしていく。

この”うま珈”色の部分が大切。
店のオリジナリティがあらわれる。

美味しいブレンドを創りだすためには、
ストレートコーヒーそのものが、
独自の美味しさを持っていることが前提となる。

それらをケンカさせることなく、
うまいバランスで調和させる。
そして、まったく違った味を創りだす。

だからプロの技術・・・専門的な知識や感覚・・・が必要となる。
プロの腕の見せ所だ。

従って、ブレンドコーヒーは、
ストレートコーヒーよりも価格が高いはず。

当店では、ブレンドの豆の価格は、
ベースに使用しているストレートコーヒーと同じ価格にしている。

                 
美味しいブレンドコーヒーが豊富に揃っているお店・・・
それは、良いコーヒー店の証だ。