2011年2月27日日曜日

素材と鮮度

以前、お客さんから、
「鮮度って一番大事なの?」
と聞かれたことがあった。
おそらく、
素材(原料である生豆)、焙煎(加工)および鮮度(煎り豆) で何が一番大事?」
と言う趣旨の質問だったように記憶しています。

ボクは、
「どれが一番と言うことではないです」
とお答えしました。
同時に比べられるものじゃないと思うから。

豆屋である当店では、
 ①素材(生豆)の厳選・仕入れ → ②焙煎 → ③販売
と言う流れで、仕事をしています。

前にも言いましたが、
①には、
品質の良いor悪い と 生豆の鮮度が良い(新しい)or悪い(古い)
があります。

②には、
良いor悪いがあります。

③には、
鮮度の良い(新しい)or鮮度が悪い(古い)があります。


あくまで素材(生豆)が先にあって、
煎り豆の鮮度は、最終的な販売時点のことを
問題にしているわけですね。
最初の段階である生豆の品質が悪かったり、
収穫時期が古い(素材の鮮度が悪い)ものであったり、
また、収穫時期が新しくても、生豆の管理が悪ければ、
いくら煎り豆の鮮度が良くても、美味しいことはないでしょう。

焙煎についても、同じですね。
最初に生豆(素材)があるのであって、
焙煎はその次の段階で、素材を加工する工程です。
素材が悪ければ、素材以上の味は出ません。
が、素材を生かすも殺すも焙煎(料理)人の腕次第ですね。

ちゃんとした良いものを目利きし選んで仕入れ、
ちゃんと焙煎をする。
それを美味しいうちに販売する。

どちらがどうと言うことはないです。
シンプルなことです。