2009年12月3日木曜日

ハウスブレンドが・・・


当店のハウスブレンドは、”うま珈ブレンド”

だが、悲しいかな、
現在、”うま珈ブレンド”がない。
ないと言うより、”つくれない”。


”うま珈ブレンド”のベース(主役)は、   

  コクと苦味、酸味、甘みのバランスがよい
     コロンビア(中深煎り)

なのだが、
より複雑な風味を出すため、準主役に

  柔らかなモカフレーバーが持ち味の
     エチオピア(中深煎り)

を使用している。

コロンビアが主演男優なら、エチオピアは主演女優と言う具合。


ハウスブレンドである”うま珈ブレンド”をつくれないのは、
エチオピアの ニュークロップが日本未上陸だから。

これは、もう昨年2008年の春から続いている。
当店にお越しになるお客さんは既にご存知。

なので、エチオピアのニュークロップは、
日本のマーケットには全くない
(ハズ)。
あるとしたら、パーストかオールドしかない。

ニュークロップ・・・いわゆる当年モノ
           (新米、新茶、新そばにあたる)
     生豆の色は濃いグリーン
     生豆の水分が多く、焙煎は難しいが、
     豊富な香味成分を含む
            
 パーストクロップ・・・収穫して1年経過した豆
     生豆の色は薄いグリーン
     焙煎はやさしくなるが、酸味、コクが弱くなる
     美味しい深煎りコーヒーをつくれない 
          
 オールドクロップ・・・収穫して2年以上経過した豆
     生豆の色は黄色っぽくなる
     酸味が抜け、美味しい深煎りコーヒーをつくれない  

    
当店のコーヒー豆は全てニュークロップ。
店内にはオールド・・・黄色いアレ・・・が置いてあるので、
ご覧になった方も多いはず。


因みに、”うま珈ブレンド”の脇役には  

  ブラジル(中煎り) 
      と
  ブラジル(深煎り)


の二つのコーヒーを使用している。
この二つが、とっても名脇役なんである。

うま珈ブレンドに
 ほのかな酸味と苦味
を加え、味に厚みをもたらしてくれている。


このブラジル、
当店ホームページの豆の詳細欄で説明しているが、 
精製パルプドナチュラル


コロンビアやエチオピアはウォッシュトなので、 
味の系統が少し違う。

実は、この精製工程、
  コーヒーの味に及ぼす影響が非常に大きい

と 感じている。

焙煎や抽出でコントロールのしようがないものだ。
当店が素材である生豆の品質を重要視するのはこのため。


*精製
   コーヒーの実を収穫後、
   周りの赤い果肉を取り除き、
   乾燥させる工程を言う。



精製に以下の3つの方法がある。
 ナチュラル
 パルプドナチュラル
 フルウォッシュト


いずれ、詳しく触れたい。


当店で精製がパルプドナチュラルのコーヒー豆は、

  ブラジル
  インドネシア・スマトラマンデリン

   (スマトラ式)

の二つだ。
いずれも風味豊かなコーヒーだ。


また、残念なことに、当店にナチュラルの豆はない。
ナチュラルの豆は、相当欲しいのだが、
良質な豆があまりない。

あっても、数量がかなり少ない。
現在、捜索中だ・・・