毎年この時期から、
指先が荒れるようになる。
水仕事をする方やご家庭の奥様方の大変さがわかる。
ボクの店 ”うま珈” は、純粋な喫茶店ではないが、
それでも、コーヒーを淹れるので、水を触ることは比較的多い。
また、豆屋の重要な仕事のひとつに、ハンドピックと言う作業がある。
これは、コーヒーの味を悪くする要因になりそうな豆を
一粒一粒、手で省いていく作業。
この作業、結構手間ひまかかる。
コーヒー豆1銘柄を焙煎すると、
ハンドピックにおよそ20~30分くらいかかる。
例えば、一日に4釜焙煎をすると、
ハンドピックで2時間近くかかることになる。
ハンドピックは、素手で、素早く取り出す。
煎り豆の状態はかたく、
より分ける際、豆を指で突くような状態になるので、
指先がやられてしまう。
特に親指と人差し指がぼろぼろになる。
仕事が終わると、ハンドクリームを塗る。
寝る前も塗る。
朝起きてからも塗る。
ハンドクリーム漬け。
サラリーマン時代のボクからすると、
想像できない。