といっても、マクドナルドではない。
野球ファンならずとも、知っている人は多いと思うが、
あのマーク・マグワイアのこと。
彼は、4度本塁打王に輝き、
歴代8位タイの通算583本の本塁打記録を誇る。
先日、そんな彼に関するショッキングな
ニュースが飛び込んできた。
内容は、今さらながらなんだが・・・
11日(日本時間12日)、
過去のステロイド(筋肉増強剤)使用を認めたのだ。
AP通信のインタビューに答え、
大リーグ機構のテレビ局「MLBネットワーク」出演では
後悔の涙を流した。
テレビのニュースでも見たのだが・・・
彼を生で見たのは、1991年8月と1999年9~10月。
91年は・・・
オークランド・アスレチックス時代。
カンセコ(*)と共に、A'sの黄金時代を築いた頃だ。
カルフォルニア州オークランドで2試合観戦した。
2試合目で1本ホームランを打った。
未だこの頃は、スリムで晩年のマッチョな姿は想像できない。
相棒のカンセコは、
レッドソックス先発の若かりし頃のクレメンスから
4打席4三振。
ほとんどかすりもしないが、
当の本人、あわせる(あてる)気はまったくない。
これだから、メジャーは面白い。
99年は・・・
セントルイスカージナルス時代。
シカゴのリグレーフィールドで3試合、
セントルイスのブッシュスタジアムで3試合、
合計6試合観戦した。
ソーサとシーズン本塁打争いをよくやっていた頃。
マグワイアは3本、ソーサは1本ホームランを打った。
この頃は、もうマッチョマンです。
彼(マグワイア)にはこんな話がある。
その方面の人たちにとっては有名な話だが・・・。
1987年、当時新人だったマグワイアは
49本のホームランを放っていた。
最終戦で、あと1本打てば、
史上初の新人50本塁打となる。
最終戦当日、彼は球場に現れなかった。
その理由は・・・
それは、子供の誕生の瞬間に立ち会うためだった。
「50本を打つチャンスは、またいつか来る」
「でも、生まれたばかりの子供に会えるのは人生で一度しかない」
その言葉通り、彼はそれ以降、
50本以上のホームラン記録を4度達成している。
* ホセ・カンセコ
キューバ出身。
1964年に革命直後のキューバで生まれた。
カンセコが幼児の頃、家族・従兄弟・親戚と一緒に
フロリダ州マイアミに亡命。
1982年のMLBドラフトでオークランド・アスレチックスに入団。
1985年にメジャーデビュー
初のフルシーズンとなった翌1986年に33本塁打を打ち、
アメリカンリーグの新人王を獲得。
翌1987年にルーキーながら49本塁打を打ち
鮮烈にデビューした マグワイアと二人合わせて
“バッシュ・ブラザーズ”として人気を博した。
1988年アスレチックスをワールドシリーズに導くが、
ロサンゼルス・ドジャースに1勝4敗で敗退。
同年のワールドシリーズでは第一打席で満塁本塁打。
結局この年、打率3割7厘、42HR、124打点をマークし、
ホームラン王と打点王の二冠に輝き、MVPを受賞。
この年、メジャー史上初の「40本塁打40盗塁」を達成した。
「40本塁打40盗塁」
メジャーリーグの長い歴史の中で
この記録を達成したのは4人しかいない。
ホセ・カンセコ 1988年 42本塁打 40盗塁
バリー・ボンズ 1996年 42本塁打 40盗塁
アレックス・ロドリゲス 1998年 42本塁打 46盗塁
アルフォンソ・ソリアーノ 2006年 46本塁打 41盗塁
ボクのような野球好きが幸せなのは、
彼らのようなスピードとパワーを兼ね備えた選手たちを
身近で見られることだ。