2010年7月22日木曜日
鮮度・・・熟成と酸化
コーヒーは不思議な飲み物で、
日によって味が違う。
気分や体調によっても味が違う。
淹れる方法・器具によって味が違う
淹れる人によって味が違う
(もっと言うなら)
同じ人が淹れても、その時々で味が違う
コーヒーは生きている。
日々変化している・・・摩訶不思議!!
当店は、コーヒー豆を生豆の状態でで仕入れ、
それを焙煎機で焙煎して、煎り豆の状態にして販売する
自家焙煎コーヒーの豆売り専門店だ。
豆は量り売りしている。
単位は、100g、250g、500g。
良い豆=自分の好みのコーヒーをみつけて、
それを自宅や職場で、
気軽に淹れて、 気楽にガブガブ飲むのが
”うま珈”流のコーヒースタイル。
例えば、500gのコーヒー豆を買う。
最初の一杯と最後の一杯は同じ味ではない。
コーヒー豆は、時間と共に、熟成~酸化 していっている。
酸化が進んでいるといっても、
最初の一杯が美味しい
最後の一杯が美味しくない
というわけでもない。
酸化と同時に熟成しているから。
正確に言うと、
①焙煎 → ②熟成 → ③酸化
③の酸化は 酸敗を意味します。
巷にあふれかえる胃にもたれるコーヒー
”通称虐げられたコーヒー豆”
という行程になると考えていいと思う。
②と③は同時進行している。
問題は、熟成と酸化の程度。
その熟成と酸化も、豆や焙煎によって、
その状況は一様ではない。
古い生豆を焙煎した場合や、
良質な生豆であっても、焙煎が適切に行われていない
コーヒーの煎り豆など、
いわゆる”良くないコーヒー”は、鮮度劣化=酸化が早いと
考えてよいと思う。
飲み頃とよく言うが、
これは熟成の段階まで(①~②)と考える。
これを期間に置き換えるのが難しいわけだ。
豆の状態であれば、この期間が長くなるし、
良い焙煎であれば、同じように期間が長くなる。
なので、焙煎して何日と言う数字だけでは、
そのメカニズムをとても表しきれない。
新鮮だが焙煎の悪いコーヒー豆より、
少し古いけど、焙煎の良いコーヒーの方が美味しいわけだ。
あるお店の焙煎翌日の豆より、 違う店の焙煎10日後の豆の方が、
美味しかったりすることがあるということ。
厄介と言えば厄介。