(先日書いた「悲しい現実・・・コーヒーは置き去り」の続き)
ところが!である。
そんなボクでも・・・
インスタントコーヒーをよく飲んだ時期があった。
この世に生を受けて、20年くらいが過ぎた・・・
大学の研究室に缶詰状態だった・・・頃だ。
本当に不味いながら、よく飲んだものだと思う。
もちろん、砂糖、ミルクを入れたフルコースコーヒーだ。
酸欠状態の脳への糖分補給だったに違いない。
当時でさえも、決して美味しいとは思っていなかったハズなのだが。
本題に入ろう。
そんなボクでも・・・
雰囲気に騙されて(?)、インスタントコーヒーを
美味しいと感じたことが、過去数えるほどだがあった。
もちろん、コーヒー屋になる前の話だ。
1つは・・・(山に登った時の)山の頂上
2つは・・・アフリカのサバンナ
山で飲むコーヒーはいつでもどこでもうまい。
特にその頂でのそれは格別だ。
空気は綺麗、
景色も最高、
心地よい疲労感、
登頂という達成感からハイテンションに。
富士登山を一度だけしたことがある。
ボクにとって、決して楽しい山行ではなかったが、
ハマル人はハマル。
御来光は、やはり、素晴らしいから。
富士山頂で御来光を待つ間、寒さに震えながら
( ← 夏だが、山頂の早朝は寒い)
一緒に行った仲間と飲んだコーヒーはうまかった。
山行ではインスタントにせざるを得ない理由がある。
山に登る時は、余分な物は一切持たない。
重さを抑えるのと、余分なごみを増やさないためだ。
(ごみは自宅まで持ち帰るためだ)
コッヘルやカップをふき取るための
トイペも芯を抜いて持っていく。
そのため、コーヒーはおのずとインスタントになる。
百歩譲ってプレスだが、それでもかさばる。
ドリップなど論外だ。
もうひとつは、タンザニア(*)セレンゲティ国立公園でのこと。
夕暮れ時、サバンナの地平線上に
”つがいのキリン”が浮かんで見えた。
彼らは、走っているかのようだったが、
周りの空間には何もなく、また余りに広いため、
そのいでたちはとても優雅で・・・とても穏やかで・・・
時間が止まっているかのようなひと時。
サファリカーの中からの眺めだったが、
保温ポットに入れたコーヒーを飲みながら、
こんな美しい空間で、彼らと共にいられる幸せを
かみしめたひと時であった。
つまり、
「自然豊かなところで飲むコーヒーは格別」
ということかな。
それがインスタントであっても・・・。
おそらく、これは、人の五感が刺激されているからに違いない。
花見の酒がうまいのも同じ理由かな?
五感と味覚については、ボク自身非常に興味がある。
また改めて触れたいと思う。
五感…視覚 聴覚 嗅覚 触覚 そして 味覚
(*)タンザニア
日本ではキリマンと言う名前で親しまれているコーヒー産出国。
アフリカ大陸最高峰キリマンジャロの裾野で収穫される。
味の特徴を大まかにいうと、
すっきりした酸味があり爽やか
濃厚でしっかりしたなボディ感と甘い香り
ミルクとの相性バッチリ!!
アイスにしても Good!!
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当店には、このタンザニアの優秀な農園のコーヒー豆がある。
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