2010年3月22日月曜日

いったいどこの?どういう?続き

もし仮に、
  ボクがコーヒーの農園主
であったとしよう。

そんな”ボクの農園の名前”

    遠い異国の地で、
    
その異国の母国語で、
    
その異国のとあるお店で、

表示されていたら、
ボクはどんなに嬉しいことだろう。

生産者冥利に尽きるんじゃ・・・。
きっとその店の人を抱きしめたくなるだろう・・・。

また、もしボクが、手塩にかけてつくったコーヒー豆が、
ほかでつくったコーヒーと混ぜものにされ、
誰が作ったのか、さっぱりわからなかったら・・・



つい先だって完売したばかりの
エルサルバドルの高級豆「パカマラ」・・・

今年は、
 「パカマラちょうだい!!」
 「パカマラ おいしい~~!!」
といって、エルサルバドルの豆を買って行かれる
お客さんが、昨年以上に多かった。

ボクは非常に嬉しいし、
これを農園の方が聞いたら(知ったら)、
どんなに喜ばれることだろうか・・・



ボクが東京でコーヒーの勉強をしているとき、
ある親睦会に、とあるブラジルの農園主の方がみえていた。

その農園主の方は、
 「自分が作ったコーヒーが
  文化も嗜好も違う異国日本(消費国)で、
 どのように飲まれているか(好まれているか)」

に非常に興味を示されている様子だった。

当然だろう。
自分が手塩にかけて育てたものだから・・・。
愛情がこもっていればこもっているほど、
興味があるに違いない。

ある日本の有機栽培で著名な農園主の方いわく、
 「作物は我が子のようだ」 と。
つまり、
  ちゃんと育つかどうか心配でならない
  ちゃんと育つ(美味しいと喜ばれる)とたまらなく嬉しい、
と。


ブログを書き始めた頃にも言ったけど、
ボクの仕事は、
 生産国の方々が丹精込めて育てたコーヒー豆たちを
  消費国でいかにおいしく飲めるようする(焙煎する)こと。

 生産国の方々の思いを消費国に橋渡しすること。
だと思っている。


なので・・・
 いつ、どこで、誰が、
     どのように作ったものなのか?
を、ちゃんと伝えていきたい。

 生産地域、生産者、精製方法方など、細かい商品情報は、
 高品質なもの・・・良質なもの・・・結果、おいしいもの・・・を
 求める上で、必要不可欠なものであるだけでなく、
 このようなことが明確になって、
 初めて 品質の向上もはかられていくものと思う。
 


お米屋さんや酒屋さんのような専門店を思い浮かべて欲しい。
よいものほど、産地だけでなく、 品種や収穫時期、
生産者などの情報が分かる(ようになっていると思う。

また、それを表示するのは特別なことではなくて、
当たり前のことだとも思う。


だから、ボクは、
 農園、品種、精製方法などの商品情報を
出来る限り表示するよう、
また、それが可能なコーヒー豆を扱うようにしている。

パカマラ ドンペペ・ブルボンなど
店主こだわりのコーヒー」は、そのようなコーヒー豆たちだ。