ブレンドづくりは、いい意味で、 ”遊び” なので、
個性豊かなブレンドが豊富にあると、
なんか楽しくなる。
ブレッドの位置づけは、お店によって違うが、
大きく3つあると思う。
①ストレートの豆では表現できないところに、
別の要素を加え、味に幅や奥行きを持たせ、
より豊かな味をつくりだす。
個性が強いストレートコーヒーをマイルドにするのも1つ。
②単価の高いストレート豆と単価の安い豆を混ぜ、
売値を調整する。 例) ブルーマウンテン・ブレンド
③ストレートでは美味しくない豆を、
混ぜ合わせる事によって飲みやすくする。
①が本来のブレンドのあり方。
ホリーコールのところ でも書いたけど、
「ブレンドづくり」は味の創造。
単なる混ぜモノ=ミックスではない。
主役(ベースとなるコーヒー)があり、脇役がある。
主役があってのブレンドだが、脇役あっての主役。
音楽にたとえると、
主役と脇役を、オーケストラよろしくうまく調和させ、
一つの味(音)に仕上げる。
複数のストレートコーヒーのハーモニー。
ストレートコーヒーの集合体を
”うま珈”色 に アレンジしていく。
この”うま珈”色の部分が大切。
店のオリジナリティがあらわれる。
美味しいブレンドを創りだすためには、
ストレートコーヒーそのものが、
独自の美味しさを持っていることが前提となる。
それらをケンカさせることなく、
うまいバランスで調和させる。
そして、まったく違った味を創りだす。
だからプロの技術・・・専門的な知識や感覚・・・が必要となる。
プロの腕の見せ所だ。
従って、ブレンドコーヒーは、
ストレートコーヒーよりも価格が高いはず。
当店では、ブレンドの豆の価格は、
ベースに使用しているストレートコーヒーと同じ価格にしている。
美味しいブレンドコーヒーが豊富に揃っているお店・・・
それは、良いコーヒー店の証だ。